速読がダメな理由とEvernoteを活用したクラウドリーディング

数年前から速読が注目されていますが、自分は速読についてかなり否定的な意見を持っています。

しかし、速読そのものがダメというわけではなく、訓練してまで速読を習得することや速読を前提として本を読むことに意味がないと考えており、最近の「速読を万能スキルのように紹介してマネタイズする速読商法」に強く疑問を感じているのです。

今回は、この速読がダメだと思う理由とEvernoteを活用した読書法について書いています。また、速読の話なので、この記事でいう本とは主にビジネス書や専門書を指しています。

速く読むよりも、必要とする本を選ぶ能力の方が遥かに重要

読んだ冊数が多いだけの読書に意味はありません。駄本を何冊読むよりも、良書一冊の方が役に立ちます。

また、ベストセラーを片っ端から読み漁ったりしても、共感できるだけで実は得るものがない本をすごく勉強した気になって読むだけになります。

「自分が本を通じて、学ぶべきことは何か」それが定まっていなければ、ただ役に立つかもしれないと思ったけど本当は役に立たない本をただひたすら読んでいるだけです。

他者が良書と推薦した本も、自分にとっては何の役にも立たないかもしれません。そして、そういうケースは多いのです。

まず必要なのは、「自分が本を通じて、学ぶべきことは何か」を明確にすることで、それがあることではじめて自分が必要とする本を選べるようになります。これは、本を速く読むよりも、遥かに重要な能力です。

また、特別な手法を用いたり、無理な訓練をしなくても、本を読む文化が身につけば自然と、自分にとって適切な速さで効率よく本を読めるようになります。

本の効率的な選び方

本の効率的な選び方については、以前「本を選ぶ」という記事にまとめていますので、そちらを参考にしてください。

Evernoteを活用したクラウドリーディング

他にもやっている方は多いと思いますが、書籍はすべて断裁機でバラしてScanSnapでデータ化しています。いつでもどこでも好きな本が読めるということで喜んでいたのですが、このスタイルで何冊か読んでいるうちにデータ化のメリットがこれだけでないことに気が付きました。

何かというと、Evernoteが読書に活用できることに気がついたのです。本を読みながら、関連情報をウェブで検索することで補完して、ポイントをEvernoteにまとめていくという活用方法です。勝手に「クラウドリーディング」と呼んでいます。

詳しいことは「Evernoteを読書に活用する」という記事でまとめていますので、そちらを参考にしてください。

これまで速読をしていた人は、すでに読んだ本をもう一度読み直しながら、自分が重要だと思ったところをEvernoteなり紙のノートに書き写して整理してみてください。その本の評価と得られるものが過去とまったく変わったりします。

速く読むことにこだわるよりも、その本の価値を掘り起こしてみてください。

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