生産性を高めてリスクとコストは抑えるアプリケーション環境の揃え方
企業でのアプリケーション環境は、生産性とリスクとコストに大きな影響を与えます。今回は生産性を高めてリスクとコストは抑えるアプリケーション環境の揃え方のポイントをご紹介します。 アプリケーションの管理コストとセキュリティリスクを抑える 企業で導入されたアプリケーションについては、それがセキュリティ上の問題を抱えていないかをチェックしなければなりません。アプリケーションが増えれば増えるほど、またバージョンが混在すればするほど、この管理が大変になります。 これをやっていない企業も少なくないと思いますが、そのような企業はそれなりのセキュリティリスクを抱えていることになります。 このセキュリティチェックのコストを抑えるためには、「利用するアプリケーションの種類とバージョンを統一する」ことが最も効果的です。そのため、WindowsやMacなどプラットフォームが混在していてもアプリケーションを統一できるよう、マルチプラットフォーム対応のものを優先して導入することを推奨します。 また、多くの企業で見られる問題として、コストを理由にセキュリティ上問題のあるバージョンのアプリケーションが存在することがあります。 例えば、未だにOffice XPを利用している企業がありますが、既にサポートが終了し、新たに見つかったセキュリティの問題は修正されないままになっているため、それなりのセキュリティリスクを負っています。 IT設備に投資する余裕のない会社は、無料のオープンソースソフトウェアやクラウドサービスの活用を検討した方がいいでしょう。 無料のオープンソースソフトウェアやクラウドサービスなら、コストを理由にセキュリティ上問題のあるアプリケーションが存在することを防ぐことができます。 ただし、後述する教育研修コストが増える可能性があるので十分な検討が必要です。 教育研修コストを計算する Microsoft Officeなど一般的に利用されているアプリケーションを導入すれば、一から操作を教える必要はあまりないので、教育研修のコストを抑えることができます。 ライセンスコストを抑える目的だけで無料のオープンソースソフトウェアやクラウドサービスを導入すると、あまりメリットを享受することなく、むしろ教育研修コストが高くなってマイナスだったという状況に陥りやすいの